黒幕と「専門家」

建築基準のように法定で定められた基準といっても、裏の理屈が不明なものもあるわけで(経験則も含めて)、理屈があるものについてもどの程度の精度で話ができるのか、については少々雑なところもある。
基準を満たすことが条件である「専門家」やその周辺にいる人にとって、この基準や数値というものが理屈からはなれて極端な権威と感じる者もいれば、極端に軽視する者も出てくる。

総研の工法というのがある種の宗教になっていて、木村建設はその教義を守ることだけが目的となっていたんだろうと。交通安全のお守りをつけていれば交通事故に遭わないとかw 

その条件の元で、「専門家」を含めてその周辺の人が、同じ数字を見て危険な香りを同程度認識できたかというとなかなか難しいのかもしれない。
証人喚問における言葉だけをみると、確かに責任をなすりつけているだけなのかもしれないが(ある面そうだろうが)、実際現場と管理側とでの認識の相違というのは相当大きかったのかと思う。ある意味、これまでの「秘書が〜」「しりましぇん」のパターンの実体とは違うようだ。

インターネットのおかげで「専門家」への高速道路が出来たそうだが、理解のレベルについては放置されたままで、自称専門家(というよりただの事情通)を増産しているのだろう。しかし、その層が一定の割合を超えてしまえば、きっこの日記のように何か事情通の煽りにより物事が転がっていくこともあるのかもしれん。

もちろん、一方で仕事として裏取りしている人もいるのだろうが、数ヵ月後にそんなものを見る人も少ないだろうし、実際に記事として表に出てくるかどうかは疑問。うーむ。