指導者の条件(5) - 基礎集団か機能集団か

西欧と日本の組織原理の相違点

ヨーロッパの組織原理
「自由民」にあり、「契約」の組織化を前提として、その契約において自主決定能力がある
日本の組織原理
能力、忠誠心などをひっくるめて、上下左右と取引をしている。ただし、礼楽的秩序が下地とする(企業の場合は、新入社員研修などを通して学習)。その取引の根幹に何らかの合理性を持たせている限りは問題がない(例えば、企業のように経済的合理性を追求するなど)

組織というのは、変えようと思えば、外面はどうにもで変えられますが、根本の、伝統に根ざしたところになると、どうにも変えようがないのです。
現場主義で、現場をスタッフにしてしまい、そこから意見をもって越させたほうがいい。


日本人には必ず勤労意欲があるということを前提として組織を考えないと、うまく動いているようで実はきのうしていないという状態が出来ます。

基礎集団と機能集団

一揆は人為的な基礎集団ですから、どこへ行っても人為的に作られるわけです。これが「閥・派閥」という形になります。いわば日本の一揆とは基礎集団でもあり機能集団でもあるという性格をもっております。このことでいちばん面倒なのは、この集団が強固な一揆を組んだ場合、一揆が人事をも左右する場合が出てくることです。