紙の中の黙示録―三行広告は語る

紙の中の黙示録 (ちくま文庫)

紙の中の黙示録 (ちくま文庫)

三行広告をとおして社会をみる、というパターン。

個人対個人、企業対個人、企業対企業のコミュニケーションすべてが新聞に集まっていた時代、いわば個々が自ら意思表示をする場がなかったからこそ、新聞に読者との距離感が異なった情報が乱れこみ、動物が自然な状態で放されているような面白さがあったのだろうか。

ただ、Webの時代も当初はそのような状態だったのかもしれないが、だんだんそのような遠近感というか雑多感が失われている。
はてなもツール自体はそろいつつあり、それらをつなぐプラットフォームとして機能する段階に入っているようだが、その遠近感は維持して欲しい。自分でコントロールできるようにし、見ようと思えば見えるし、見ないで済ましたいときは済ます、いわば自ら作るフィルターみたいなものか。